CULTURE & LIFE
お気に入りのコンクリート打ちっぱなし、デザイナーズ物件で理想のお部屋づくり。
お住まいのある街も楽しみながら、住まいに合わせて暮らしを考えるトリさんにお話を伺ってきました。
インダストリアルで無機質なカフェ風空間
トリさんが一人暮らしへの憧れから始められたお部屋探し。現在のお部屋は、お気に入りのカフェがある街であること、コンクリート打ちっぱなしのデザイナーズ物件が決め手でした。
「生活が落ち着いてきたタイミングで家を探し始めました。定期的に賃貸サイトを見て回る中で、この住まいを見つけたのですが、物件の雰囲気はもちろん、窓が大きく、天井も高く、開放感もありと理想どおりの空間で、内見から決定までストレートに進みました」
「こだわりが多い分、結構時間がかかりましたが、その分お部屋も絞り込むことが出来て、内見の数は少なく、納得の行く住まいに決めることが出来ましたね」
理想のお部屋でトリさんがお部屋づくりでイメージとして持っているのが、インダストリアルで無機質なカフェ空間。
住まいの家具を木材やアイアンの素材でまとめることで、決め手にもなったデザイナーズ物件をより理想の空間へと磨き上げています。
「ワークスペースのテーブルはダイニングのハイテーブルと同じシナ合板で、スチールの脚はかなでもので購入したものを取り付けています」
素材とともに落ち着いた色味で揃えることでよりシックで洗練された空間が出来上がっていました。
素材感への意識は既製品にも。カフェで使われているのを見て、住まいでも使いたいとネットで検索し購入されていたのがLABスツール。
「フレームのスチールと、座面のコルクのコンビネーションがすごく良くて一目惚れでした。スツールにもサイドテーブルとしても活躍してくれます」
素材感とともに、住まいの世界観に馴染んでくれるもの選びを大切にしているトリさん。プライベートも仕事の時間もその意識があるようです。
「仕事柄、情報収集の際にデザイナーの作品を見ることが多く、ダイニングスペースで使っている時計、HORNのグレイカラーもそうした時間の中で、住まいに合うなと思って購入したインテリアの1つです。見る角度によってフレームの見え方が変わる様が美しくて気に入っています。壁にあるだけで空間が洗練されますね」
お気に入りの時計と同じく住まいにはグレーのアイテムが多く取り入れられています。
ベッドサイドにあるバルミューダのランタンもその1つ、温かみのある光色に、夜も癒されそうです。
「コンクリートの色合いに合ったアイテムを選ぶことで、色が散らからず、空間が落ち着いて見えるようにしています。差し色で加える好きな色合いも緑や青など派手でないものが多いですね」
お部屋に合わせてライフスタイルを考える
お部屋づくりのイメージのもと、今回の物件に合わせて使われているインテリアや
ライフスタイルへの考え方がありました。
「ダイニングのハイテーブルは、引っ越した直後、建築設計士をやってる友人にオーダーしたものです。実際に部屋へ招いてサイズを測ってもらいピッタリのもの作ってもらうことが出来ました」
2つのスペースが作れたことはワンルームのお部屋でも気分を切り替える、良いきっかけになっているのだそう。
「作業はワークスペースが基本ですが、立って作業することもできるので、気分の切り替えにカフェスペースでやることも多いですね」
コンクリート壁面をバックに、ハイテーブル上の季節のお花や壁面に飾られたトリさんのアートも馴染んでいました。
一つ一つのアイテムが際立っている一方で、同時に感じるのが物数の少なさ。
今回の住まいをきっかけに買う物の量を制限し、生活感をなるべく無くすという考えは現在の住まいがきっかけで生まれたのだそう。
「もともとはインテリアや洋服など好きなものが多いタイプなのですが、この住まいで物欲のまま取り入れてしまうと空間が窮屈になると感じ、思考がミニマリスト寄りになっていきました。この住まいが気に入っているからこそ、本当に必要なものは何かを考えるよい機会になりましたね」
物の数を増やさないという意識と同時にとにかく減らせば良いという極端な考えにも陥らないようにされているトリさん。
「ワークスペースの窓際には、お気に入りのものをディスプレイするようにしています。ミニマリストへの意識が強くなったとはいえ、好きなものを楽しめる心の余裕は維持して、削ぎ落としすぎない生活スタイルが理想です」
今回の住まい選びは、自身のライフスタイルを考える上で大きなきっかけになっていました。
「自分の暮らしを考えていく上では、無理に広い部屋に住むよりは、限られたスペースの中で、必要なものを考えたり、その分のお金を周辺環境の良さに充てることで外からの刺激や情報が多くある場所に身を置いたりするほうが良いと思っています」
理想の暮らしを考えるきっかけになった現在の住まい。今後に向けてはもっと洗練された空間にしていきたいのだそう。
「今あるものを再度見直しながら、物の数をもっと絞り込んだ空間にして行けたらと考えています。ベッド下やクローゼットなどに本や洋服がまだあるので、そうした目に見えないスペースも整えて、自分が把握出来る範囲で暮らせるのが理想ですね」
自分自身と向き合いながら住まいや暮らしを磨き抜かれたその先に、どんなお部屋が出来上がるのか楽しみですね。
トリ(tori_chan_room)さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/tori_chan_room/
text & photo : Tsubottlee
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出典: goodroom journal
記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)
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